不思議な言葉「どうも」の謎

      2018/01/16

親しい間柄であれば、挨拶として「どうも」という言葉がよく使われますが、一体この「どうも」という言葉はどこから来ているのでしょうか?

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「どうも」はいつから使われるようになったのか?

調べてみますと、江戸時代に遡ります。とても言葉には言い表す事が出来ないという意味で、「どうも言えぬ」というようによく使われていました

明治にはいり、この「どうも言えぬ」という本来どの程度のことか言い表すことが出来ないあいまいな表現の仕方を簡略化して、「どうも」という言い回しになりました。

そして今日では、感謝を表す際に使う場合には「どうもありがとうございます」と使うと、「とても」とか「すごく」などと、その程度の大きさを漠然と表す表現として使用されるようになりました。

また、謝罪を表す表現として「どうもすみませんでした」などと使われいます。

それが、現代では「どうも」という一言で親しい間柄では謝罪の言葉としても完結出来てしまうまで成長?してきたのですね。

 

「どうも」を文法的に考えると

  1. [副]
  1.  あれこれ考えたり試したりしてもなかなか満足できない気持ちを表す。「何度やってもどうもうまくいかない」「あの判決にはどうも納得できない」
  1.  物事の原因や理由がはっきりわからない気持ちを表す。「どうも調子がおかしい」「理数系はどうも苦手だ」
  1.  根拠や理由がはっきりしないまま漠然と推測する気持ちを表す。「明日はどうも雨になりそうだ」「どうも無事らしい」
  1.  あいさつに用いて、深く感謝したり謝罪したりする気持ちを表す。「どうもありがとう」「どうも失礼しました」
  2. [感]気楽なあいさつや、気楽に謝意を表すときに用いる語。「やあ、どうも」「どうも。いつもすいませんね」

                                         出典元:デジタル大辞泉より

 

ちょっと難しい話になりますが、「どうも」とはそもそも国語の文法上では副詞にあたります。ですから、副詞そのものでは本来意味をなしません。副詞とは名詞以外を装飾する働きをするものです。

 

上記の引用からの説明ですが、

1.どのような状態か、その様子を詳しく表す → 「状態の副詞」

2.物事の状態や性質の程度を詳しく表す → 「程度の副詞」

3.「どうも」という語句に対応して、一定の文末「そうだ」「らしい」がくる → 「呼応の副詞」

の3種類があります。

そして、4番目のように挨拶にも用いられたりもします。

 

日本語って、とても深いですね^^;

 

「どうも」の究極の使われ方とは?

50歳前後の方なら、元NHKのアナウンサーで83歳でお亡くなりになられた、高橋圭三さんはご存知だと思います。

故 高橋圭三さんは、NHKを経て日本初のフリーのアナウンサーへ転身されました。大晦日の「紅白歌合戦」や「日本レコード大賞」の司会なども長年携わられ、その後参院選にも立候補され一期を務められました。また、銀河鉄道の夜などで知られる宮沢賢治氏の遠縁にも当たられた方でした。

高橋さんと言えば、「どーも、どーも、高橋圭三です」という名調子で国民的な人気アナウンサーになりましたが、この「どーも(どうも)」には実は大変面白いエピソードがあります。

数々の司会業をこなされて行く中、毎日沢山の方々とお会いする機会が増えます。すると相手は高橋さんの顔と名前を間違えなく覚えますが、高橋さんご本人からすれば大勢の中の一人という感覚になり、あまり印象がない場合ですと当然名前も忘れてしまうことも出てきます。そんな時「どーも、どーも、高橋圭三です」と言いながら、相手のことを思い出そうとしていたと言うわけです。

 

「どうも」もここまで使いこなしていければ、かなり高レベルですね(笑)

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